教える前に見る|40年で96万人を見て気づいた人材育成の本質

給食調理・人間関係

こんにちは、かずおです。

私は60代で介護施設の給食調理師として働いています。

その前は40年以上、料理人として働き、自分の店も経営してきました。

振り返ると、接客したお客様は約96万人。

そして多くのスタッフやアルバイト、社員の育成にも関わってきました。

そんな私が人材育成について一つだけ大切にしていることがあります。

それは、

「教える前に見る」

ということです。

最近は新人教育や部下育成に悩む方も多いと思います。

「どこまで教えるべきか」
「どこまで口を出すべきか」
「放っておくと失敗するし、言い過ぎると嫌われる」

私自身、今でも悩みます。

今日は40年の現場経験の中でたどり着いた、人材育成の考え方についてお話ししたいと思います。


昔の私は「すぐ教える人」だった

若い頃の私は、とにかく教えたがる人でした。

新人が失敗しそうになる。

すると、

「違う違う」
「こうやるんだよ」
「それじゃダメだよ」

すぐ口を出していました。

自分では親切のつもりです。

失敗してほしくない。

早く成長してほしい。

そんな気持ちでした。


ところが現実は違いました。

教えれば教えるほど動けなくなる人がいる。

萎縮してしまう人がいる。

自分で考えなくなる人がいる。


ある時気付いたのです。

私は相手のためではなく、

「失敗を見たくない自分のため」

に教えていた部分もあったのではないかと。

それから少しずつ考え方が変わりました。


人は教えられた時より、気付いた時に伸びる

長年、人を見てきて感じることがあります。

人は教えられた時より、

自分で気付いた時の方が大きく成長する

ということです。


例えば新人さん。

作業の順番を少し間違えている。

以前の私はすぐ指摘しました。

今はまず見ます。


なぜその順番なのか。

何を考えているのか。

どこで迷っているのか。

何を優先しているのか。


しばらく見ていると、

「あっ、そういう考え方だったのか」

と分かることがあります。

こちらが間違いだと思ったことでも、実は本人なりに工夫していたりするのです。


そして見守っていると、

自分で気付く瞬間があります。


「あ、こっちの方が早いな」

「なるほど、そういうことか」


この経験は強い。

なぜなら自分で考え、自分で答えを見つけたからです。


給食現場でも同じだった

現在働いている給食現場でも同じです。

新人さんが入ってくると、

周囲はすぐに教えたくなります。


もちろん衛生面や安全面は別です。

事故につながること。

利用者様に影響すること。

これは即座に声を掛けます。


しかしそれ以外は少し様子を見ることがあります。

すると面白いことが見えてきます。


仕事が遅い人だと思ったら慎重なだけだった。

覚えが悪いと思ったら緊張していただけだった。

無口な人だと思ったら、人見知りだった。


原因を見ずに結果だけ見ていたら、

全く違う指導になってしまいます。


だから私は、

まず仕事を見るのではなく、

人を見る

ことを意識しています。


人材育成で一番難しいのは「距離感」

実は今でも一番難しいのはここです。

どこまで関わるか。

これが本当に難しい。


人によって正解が違うからです。


背中を押した方が伸びる人もいます。

厳しく言われた方が頑張れる人もいます。


逆に、

放っておいた方が伸びる人もいます。

距離を置いた方が力を発揮する人もいます。


だから育成に正解はありません。

マニュアルもありません。


結局、

相手を見るしかないのです。


私はこれを

「関わる距離感を探す仕事」

だと思っています。


「どうした?」の一言が人を救う

私が給食業に転職した頃。

仕事を覚えるのに必死でした。


慣れない献立。

初めて使う機械。

覚えることだらけ。


目線は常に手元。

余裕などありません。


そんな時でした。

ふと顔を上げると、

離れた場所にいる先輩と目が合う。


すると必ず、

「どうした?」

と声を掛けてくれる。


その一言に何度も救われました。


教える技術も大切です。

指導力も大切です。


でもその前に、

相手の変化に気付く力。

困っていることを察する力。


私はこれこそが人材育成の土台だと思っています。


AI時代だからこそ必要な「人を見る力」

最近はAIが発達し、多くのことが効率化されています。

仕事の手順。

マニュアル作成。

教育資料。


AIは素晴らしいです。

私自身も毎日活用しています。


しかし、

AIにはまだ難しいことがあります。


人の表情。

声のトーン。

沈黙の意味。

不安そうな目。


「大丈夫です」と言いながら全然大丈夫ではない人。


こういう部分は、

やはり人間が見なければ分かりません。


だから私は思います。

AI時代だからこそ、

人を見る力はさらに価値が上がる。


効率化で生まれた時間を、

もっと人を見る時間に使う。


それがこれからの時代に必要な働き方ではないでしょうか。


まとめ|教える前に見ることが育成の第一歩

40年、多くの人と関わってきて思うことがあります。

人は一人ひとり違います。


だから同じ教え方は通用しません。

同じ距離感も通用しません。


まず見る。

観察する。

理解する。


そして必要な時だけ声を掛ける。


私は今でも完璧にはできません。

毎日失敗しながら学んでいます。


それでも、

人材育成で迷った時はいつも原点に戻ります。


「教える前に見る」


この言葉は40年の現場経験から学んだ、私なりの答えです。

もし職場の人間関係や部下育成に悩んでいる方がいたら、一度だけ試してみてください。

教える前に、少しだけ見てみる。

きっと今まで見えなかったものが見えてくると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

私はnoteで、

「人を見る力 × AI」

をテーマに、給食現場や転職、人生経験から学んだことを書いています。

もし興味があれば、ぜひnoteにも遊びに来てください。

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また次回の記事でお会いしましょう。

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