【元ホテルマン直伝】高級店で「最高の席」と「極上のサービス」を引き寄せる裏ワザ

ライフスタイル

「なぜ、あの人はあんなに景色の良い席に通されるんだろう?」 「なぜ、あのテーブルだけ、スタッフが頻繁に笑顔で話しかけているんだろう?」

ホテルや高級レストランに行った際、そんな疑問を持ったことはありませんか? 「運が良かったから」あるいは「常連だから」……実は、それだけではありません。

「良いサービスを受ける客」には、明確な共通点があります。 そしてそれは、ほんの少しの知識と振る舞いで、誰でも手に入れることができるのです。

私は現在61歳。今は調理の現場にいますが、20代の頃の約10年間、都内のシティホテルで「黒服(サービスマン)」として勤務していました。 特にフレンチレストランでの経験は、私の**「人を見る力」**を徹底的に鍛え上げました。

今回は、私が新人時代に受けた「500円玉の特訓」というエピソードと共に、ホテルマンが**「お客様のどこを見て、席やサービスを決めているのか」**という裏側の心理を公開します。


1. ホテルマンの観察眼は「500円玉」で作られる

私がまだ新人の黒服だった頃、先輩から理不尽とも思える命令を受けたことがあります。 「かずお、財布から500円玉を出せ」と言われ、レストランのエントランス(入り口)の受付テーブルにそれを置かされたのです。

「いいか、何をしてでもこのエントランスから目を離すな」 「もし目を離したら……この500円玉でお菓子を買って、みんなで食べるからな!」

当時の500円は大金です。私は必死でエントランスを見続けました。 実はこれ、**「お客様を絶対に待たせない」**ための荒療治でした。

黒服の役目は、お客様が入り口に現れたその瞬間に気づくこと。お客様が足を踏み入れる「気配」を背中で感じるレベルまで研ぎ澄ますための訓練だったのです。 この経験のおかげで、私は一瞬で「お客様が何を目的に来店されたのか」を見抜く力がつきました。


2. なぜ「店の隅」が最高の席だったのか?

「良い席=窓際の景色の良い席」だと思っていませんか? 実は、プロの視点は少し違います。

ある日のランチタイム、予約なしで中年男性の二人組が来店されました。私は迷わず、**「一番隅の、壁際の席」**へ案内しました。一見すると「悪い席」です。

しかし、お二人は大きな「図面」を持っていました。 私は「食事よりも、重要な打ち合わせ(商談)が目的だ」と判断したのです。

結果は正解でした。窓際の日差しや人の往来が気にならないその席は、誰にも邪魔されず集中できる「最高の席」だったのです。 支配人からも「私でもあそこに案内する」とお墨付きをもらいました。

「良い席」とは、「その時のお客様の目的に、最も合致した席」のことなのです。


3. 今日から使える!店側を味方につける5つの裏ワザ

では、私たち客側はどう振る舞えば、店側に「この人は特別だ」と思わせることができるのでしょうか? 元ホテルマンの視点から、効果絶大なテクニックを5つ紹介します。

①予約時は「具体的な目的」を伝える

ただ日時を伝えるだけではもったいないです。 「母の還暦祝いで」「友人の退院祝いで」「昔の思い出の場所として」など、具体的なエピソードを伝えてください。 ホテルマンは「お客様を喜ばせたい」生き物です。目的が明確であればあるほど、「どんな演出をしようか?」と気合が入ります。

②「お土産」が最強の武器になる

特別な日に、絶対に失敗したくないなら、スタッフへのお土産(千円程度のお菓子で十分です)を持っていくのが究極の裏ワザです。 「皆さんで休憩中にどうぞ」と渡されると、店側は**「恐縮」**します。 「頂いた恩を返さなければ」という心理が働き、お菓子代をはるかに超えるサービスや配慮が返ってくることが多いです。これは賄賂ではなく、敬意の表現です。

③「服装」はお店の一部である

残酷な真実ですが、**「お客様は店のインテリア」**でもあります。 華やかに着飾っているお客様は、店の雰囲気を良くするため、中央や窓際などの「目立つ席」へ案内されやすくなります。 逆に、ラフすぎる格好だと、店の雰囲気を守るために隅の席へ……というのは、差別ではなくプロの判断です。

④知ったかぶりは損!あえて「質問」する

メニューを見て分からないことは、素直に聞いてください。 スタッフは説明するために勉強しています。質問されると嬉しいのです。 そして、説明を聞いたら**「へー!すごいですね、勉強になります」と褒めること。** 自分の知識を認めてくれるお客様を、スタッフは絶対に雑には扱いません。

⑤「目線」で良い店を見極める

良い店のスタッフとは、ふと顔を上げた瞬間にすぐに目が合います。 彼らは常にお客様を観察し、「次はドリンクかな?」「お会計かな?」と先読みしているからです。 こちらが呼ぶ前に来てくれる店こそ、本物の一流店です。


まとめ:最高のサービスは「共同作業」で作られる

私が長年の経験で確信しているのは、**「ホテルマンはお客様に喜んでもらうことを生きがいに仕事をしている」**ということです。 そして、お客様から心底褒められることが、何よりの報酬です。

「お金を払っているんだから当然」という態度の客と、「いつもありがとう、すごいね」と声をかけてくれる客。 どちらに「もっと良いサービスをしたい」と思うかは、人間なら明白ですよね。

次にお店に行くときは、ぜひ店側とコミュニケーションを取ってみてください。 ほんの少しの敬意とテクニックで、あなたへの扱いは劇的に変わるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました