凍りついた現場を溶かす「魔法の一言」〜新人が定着する職場の作り方〜

人間関係・成功法則

 

1. 現場に漂う「凍りつく空気」の正体

先日、以前もお邪魔したヘルプ先の病院の厨房へ再び行ってきました。 そこは、前回お邪魔した際、思わず背筋が寒くなるような「凍りついた空気」が流れていた現場です。

私はこれまで40年、のべ96万人のお客様やスタッフと向き合ってきました。その経験から、現場に入った瞬間に「あ、ここは誰かが無理をしているな」「仕組みではなく根性論で回っているな」という違和感を敏感に察知してしまいます。

今回の私のミッションは、調理のヘルプだけではありません。 この「凍りついた空気」を私の「人を見る力」で分析し、少しでも現場を温めること。そんな「新たな挑戦」に、実は密かにワクワクしていました。

2. ベテランの「必死さ」が、毒になる皮肉

現場を観察して見えてきたのは、一人の同年代のパート女性の姿でした。 彼女は非常に責任感が強く、休憩も返上で「提供時間に間に合わせること」だけを考えて必死に動いています。

「洗い物は後回し!今は盛り付けを優先して!」

彼女の口調は鋭く、現場に緊張が走ります。 でも、私は分かっていました。彼女が「悪人」ではないことを。 彼女はただ、誰よりも職場のことを思い、責任を一人で背負いすぎてパンクしかけていたのです。

しかし、その「一生懸命さ」が、新しく入ってきた人にとっては「恐怖」に変わります。 「全部教えたのに、みんなすぐに辞めていくのよ」と彼女は嘆いていました。 私の分析はこうです。 「慣れている私が入っても混乱するほどの手順を、最初から全部詰め込んだら、誰だって嫌になる」 教え方に必要なのは、詰め込みではなく「余裕」と「笑顔」なのです。

3. 魔法の一言「緊張しますよね」

そんな中、初めてお会いする若い女性のヘルプさんがいました。 彼女がベテランから厳しい口調で注意されている場面を、私は静かに見ていました。

その後、洗い場に並んで立った時。 私は彼女に、ボソッとこう声をかけました。

「この時間(配膳間際)って、独特の緊張感がありますよね」

すると彼女は、パッと顔を輝かせて「まったく(緊張します)!」とニコッとしてくれたのです。 そこから彼女は、堰を切ったように本音を話してくれました。 「実は小さい子供がいて、週に2回くらいしか入れなくて……だからなかなか慣れなくて申し訳なくて」

私は答えました。 「お子さんがいたら仕方ないですよ。私の今の職場にも、同じように頑張っている方がいますから。大丈夫ですよ」

その瞬間、彼女の肩の力がフワッと抜けるのが分かりました。 そして突然、彼女がこう言ったのです。

「……あぁ、なんだかお腹、空きましたよねー!」

私は思わず笑ってしまいました。 「もうすぐご飯ですからね、頑張りましょう」 「そうですね!」

「お腹が空いた」なんて、仕事中の建前では出てこない言葉です。 でも、その一言が出たということは、彼女が私を信頼し、素の自分を出してくれた証拠。 これこそが、職場に「安心感」が生まれた瞬間でした。

4. 職場の「ガン」と、これからの挑戦

もちろん、全てが解決したわけではありません。 現場にはもう一人、口が悪く、周囲の注意も聞き入れない「アクの強い60代女性」がいます。 分析の結果、彼女がこの職場の空気の「源(ガン)」であることも分かりました。

でも、私はそれすらも「どう攻略してやろうか」と楽しんでいます。 彼女のような人にどう近づき、どう心を解いていくか。あるいは、自分が傷つかない距離をどう保つか。 40年やってきても、人間関係は奥が深く、だからこそ面白いのです。

5. 最後に:楽しく仕事をするために

若いヘルプさんに言われました。 「かずおさんは、いつもニコニコされていますね」

私は笑って答えました。 「だって、楽しく仕事がしたいでしょ」

教え方は、根気よく。怒らず。優しく。そして笑いながら。 仕組みの問題を個人で背負いすぎず、まずは目の前の人と「笑顔」でつながること。 それが、結果的に「職場の財産」となる良い人材を育てる唯一の道だと、私は信じています。

今回のヘルプは、私にとっても大きな「収穫」となりました。 さて、次回のヘルプでは、あの手ごわい彼女にどんなアプローチを仕掛けてみましょうか。

持ち物で疲労は変わる

これは本当に大きかったです。

立ち仕事は技術より
身体の負担が影響します。

私が助かった物を置いておきます。

滑りにくい厨房シューズ
最初に変えて一番楽になったのが靴でした。
厨房は思った以上に床が滑ります。
足の疲れ方が大きく変わったので、早めに用意した方が楽です。
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小さいメモ帳
新人の頃、手順を書こうとして覚えられませんでした。
役に立ったのは“失敗したことだけ”を書くメモでした。
胸ポケットに入る小さいサイズが使いやすいです。
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ポケットタイマー
厨房は“覚える仕事”より“時間の仕事”でした。
同時に何品も動くので、頭で覚えると必ず抜けます。
タイマーを持つだけで注意が減りました。
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手荒れ防止クリーム
給食の仕事で一番驚いたのは手荒れでした。
手洗いと消毒の回数が多く、指が割れます。
早めに対策した方が楽になります。
私が愛用しています。仕事後におすすめ。
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腰サポーター
立ち仕事は想像以上に腰にきます。
仕事に慣れる前に体がつらくなると続きません。
私はこれでかなり楽になりました。
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新人の頃、
仕事より先に体がきつくなります。

体の負担が減ると、覚える余裕が生まれます。

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