給食調理のスチコンが分からない新人へ|最初に覚えた野菜加熱のコツと3か月の乗り切り方【60代転職体験談】

調理師転職

初日に立ちはだかった巨大な機械「スチコン」…正体と最初に覚えたコツ

こんにちは、かずおです。

60代で介護施設の給食調理へ転職して、
最初に心が固まったものがあります。

それが――

**巨大な機械「スチコン」**でした。

厨房に入ってすぐ目に入る、大きな銀色の箱。
横幅もあり、ボタンも多い。
新人の私は正直こう思いました。

何これ……?
どうやって使うの?

包丁より先に覚えるのが、この機械でした。


スチコンとは?(スチームコンベクションオーブン)

あとで調べて分かったのですが、正式名称は
スチームコンベクションオーブン

簡単に言うと、

蒸す・焼く・蒸し焼きが全部できる大量調理専用の機械

です。

モードは主に3つ。

  • スチーム(蒸す)
  • ホット(焼く・乾かす)
  • コンビ(蒸し焼き)

給食の厨房では、ほぼ毎日使います。
そして新人が最初に任されるのが――

**「とにかく食材に火を通す作業」**でした。

ここで、私が最初に覚えた“本当に大事なコツ”を書きます。


まず覚えた基本作業「ホテルパンに広げる」

スチコンを使う時に必ず登場するのが
ホテルパンという金属のトレーです。

ここに食材を入れて加熱します。

ここで最初のコツ。

食材は必ず「平らに広げる」

山にしてはいけません。

理由は単純で、
厚みがあると火の入り方がバラバラになるからです。

給食では
「火が通っていない」が一番怖い事故になります。


青物野菜の加熱時間(目安)

私が最初に教わり、実際に覚えた目安です。

食材スチーム時間
ほうれん草・青梗菜・春菊約10分
いんげん(筋があり硬い)約15分
にんじん千切り約10分
にんじん短冊約15分

※あくまで目安です。ここが大事です。


一番重要なコツ

「必ず食べて確認する」

これが新人の頃、一番驚いたことでした。

料理というと、レシピ通り・時間通りと思っていました。
しかし給食調理は違います。

同じ10分でも仕上がりは毎回変わります。

理由は

  • 野菜の太さ
  • 季節
  • ホテルパンの厚み
  • 広げ方

が毎回違うからです。

だから、出来上がったら

必ず一口食べて硬さを確認します。

これをやらないと、
「硬くて食べられない食事」になります。


青物野菜は“火を入れた後”が勝負

新人の頃、もう一つ教わりました。

加熱がゴールではない

特に、ほうれん草・青梗菜・春菊などの葉物は
火を入れたらすぐ冷やします。

方法はいくつかあります。

  • 水で冷やす
  • 冷蔵庫で冷やす
  • 冷風で冷やす

これは「粗熱取り」と呼ばれます。

なぜ重要かというと、
冷やさないと余熱で火が入り続け、

  • 色が悪くなる
  • 食感が悪くなる
  • 味が落ちる

からです。


給食は「見た目」も料理

給食調理は大量調理なので、
味だけと思われがちですが違いました。

見た目が食欲に直結します。

  • 緑がくすむ
  • しなびる
  • 水っぽい

これだけで、利用者さんの食事量が変わります。

特に高齢者は
「食べられるかどうか」ではなく
**「食べたいと思えるかどうか」**が大切でした。

そのための基本が

  • 平らに広げる
  • 火を通す
  • 必ず確認する
  • すぐ冷やす

この4つでした。


60代新人が最初に覚えたこと

私は最初、
包丁の腕や料理のレシピが必要だと思っていました。

でも現場で最初に求められたのは違いました。

「安全に火を通すこと」

そしてそれは、
特別な技術ではなく

確認を怠らないこと

でした。

巨大なスチコンに圧倒されていた初日。
しかし、一つずつ理解すると
恐怖は“作業”に変わっていきました。

もし今、初日の厨房で戸惑っている方がいたら
まずはこれだけ覚えてください。

スチコンは難しい機械ではありません。
食材の様子を見るための機械です。

持ち物で疲労は変わる

これは本当に大きかったです。

立ち仕事は技術より
身体の負担が影響します。

私が助かった物を置いておきます。

滑りにくい厨房シューズ
最初に変えて一番楽になったのが靴でした。
厨房は思った以上に床が滑ります。
足の疲れ方が大きく変わったので、早めに用意した方が楽です。
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小さいメモ帳
新人の頃、手順を書こうとして覚えられませんでした。
役に立ったのは“失敗したことだけ”を書くメモでした。
胸ポケットに入る小さいサイズが使いやすいです。
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ポケットタイマー
厨房は“覚える仕事”より“時間の仕事”でした。
同時に何品も動くので、頭で覚えると必ず抜けます。
タイマーを持つだけで注意が減りました。
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手荒れ防止クリーム
給食の仕事で一番驚いたのは手荒れでした。
手洗いと消毒の回数が多く、指が割れます。
早めに対策した方が楽になります。
私が愛用しています。仕事後におすすめ。
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腰サポーター
立ち仕事は想像以上に腰にきます。
仕事に慣れる前に体がつらくなると続きません。
私はこれでかなり楽になりました。
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新人の頃、
仕事より先に体がきつくなります。

体の負担が減ると、
覚える余裕が生まれます。

最後に伝えたいこと

入職してしばらくは、
それまでの経験がほとんど通じませんでした。

40年接客をしてきた自分でも、
新人として何も出来ない。

正直、
プライドはかなり傷つきました。

覚えることは多く、
作業のスピードも求められます。
提供時間までに間に合わせることが大前提です。

つらいと感じる時期は必ずあります。

でも、私は伝えたいです。

まずは3か月、続けてみてください。
必ず慣れてきます。

私に仕事を教えてくれた男性は、
とても厳しく指導してくれました。

当時は大変で、正直つらかった。
それでも、今思うと理由が分かります。

利用者さんに
「美味しく」「安全に」食事を届けるためでした。

あの時の指導があったから、
今の自分があります。

慣れるまでの期間、
この体験が少しでも誰かの支えになれば嬉しいです。

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