スチコンの扉を開ける瞬間、少し身構えませんか?
「湯気で腕をやけどしそう」
「熱いホテルパンを出すとき、腕に当たりそう」
「重くて、料理をこぼしそう」
給食現場では、そんな不安があっても作業を止められないことがあります。
私も、蒸気や焼けたホテルパンで何度もやけどをしました。
特に多かったのは、時間に追われて焦っているときです。
この記事では、私の失敗談と、今気をつけている5つのことを紹介します。
これからスチコンを使う方の参考になればうれしいです。

1.グローブの場所は扉を開ける前に確認する
以前、熱いホテルパンを持つためのシリコングローブを、スチコンの上面中央に置いていました。
扉を開けてから「あ、グローブ」と手を伸ばした瞬間、下から立ち上がる熱い蒸気が腕に当たり、やけどをしました。
ホテルパンを持つためのグローブなのに、グローブを取る前にやけど。
順番を間違えました。(笑)
それからは、扉を開ける前にグローブの場所を確認するようにしています。
2.スチコンの上面中央に物を置かない
私はグローブを、上面の隅や側面など、扉を開けたときの蒸気を避けて取れる場所に置くよう心がけています。
上面中央には物を置かないようにもしています。
自分では「ここに置いた」と分かっていても、忙しいと無意識に手が伸びます。
グローブをどこに置くかは、取り出すときの動きまで考えて決めたいところです。
※物を置ける場所はスチコンの機種や職場の決まりによって異なります。
置き場所は、使用している機器の取扱説明書や現場のルールを確認してください。
3.扉を開けた瞬間の蒸気を忘れない
「次のホテルパンを早く出さなきゃ」
そう思っていると、視線も意識も庫内の料理に向かいます。
そして、扉を開けた瞬間に出る蒸気や熱を忘れがちです。
私はそれで、何度も腕をやけどしました。
分かっていても、焦るとやってしまうんです。
特にスチコンを使い始めたころは、扉を開ける前に一呼吸。
顔や腕を蒸気に近づけないよう、落ち着いて作業したいですね。
4.熱いホテルパンと腕の距離に注意する
ホットエアーやコンビモードで高温調理した後は、ホテルパンも非常に熱くなっています。
200℃近い設定で焼いていたなら、「ちょっと触れただけ」でもやけどにつながります。
料理が入ったホテルパンは重く、汁気があれば傾けたときにこぼれる心配もあります。
私は取り出すことだけに集中して、腕とホテルパンの距離がおろそかにならないよう気をつけています。
急いでいるときほど、まず置く場所と運ぶ動きを確認。
無理な姿勢で持ち上げないことが大切です。
5.向きを変えて戻すときも気を抜かない
焼きムラを防ぐため、調理の途中でホテルパンの上下や手前・奥を入れ替えることがあります。
この作業は、一度取り出して終わりではありません。
熱いホテルパンを動かし、再び庫内へ入れるところまで続きます。
私はこのときにも、腕がホテルパンに触れてやけどをしたことがあります。
「あと少しで終わる」と思った瞬間こそ、慎重に動かしたいものです。
もし、やけどをしたら
給食の時間が迫っていると、やけどをしても「先に作業を進めなきゃ」と焦ります。
でも、やけどをしたら作業の手を止め、すぐに水道水の流水で十分に冷やすことが大切です。
私は「水でジャージャー冷やす」と覚えています。
冷やすのを後回しにして、あとからヒリヒリが強くなったこともありました。
日本形成外科学会は、やけどした部分を直ちに流水で冷やし、20分ほど冷却することを案内しています。
水ぶくれができたら、できるだけ破らないようにします。
やけどが広い、深そう、水ぶくれができたなど、状態が気になる場合は医療機関に相談してください。
日本形成外科学会のやけどの応急処置と治療

まとめ|急いでいるときこそ、一呼吸
スチコンで私が気をつけているのは、次の5つです。
- 扉を開ける前にグローブの場所を確認する
- 上面中央に物を置かない
- 扉を開けた瞬間の蒸気を忘れない
- 熱いホテルパンと腕の距離に注意する
- 向きを変えて戻すときも気を抜かない
私がやけどをしたのは、スチコンの熱さを知らなかったからではありません。
分かっていても、仕事を急ぐと注意がホテルパンだけに向いてしまったからです。
忙しい給食現場ですが、やけどをしてしまったら、かえって作業が大変になります。
「早く出さなきゃ」というときこそ、一呼吸。
私も自分に言い聞かせながら作業しています。
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